両手を合わせた福猫は願いが叶うという意味があります
西寿寺の福猫
『いづみ谷ネコっち』
それはそんなに昔のことではなく、さりとて昨日のことでもありません
いつの頃からでしょう、京都いづみ谷西寿寺に3匹の猫が住み着きまし
た。三毛猫の「ミーちゃん」キジトラの「ネコっち」そして、ちびの「こネ
コっち」です。庵主さんは何かの縁で住み着いた3匹のネコに餌を上げ
ることにしました。猫たちも安心したように庵主さんから餌をもらいま
す。ある時、西寿寺に参拝に来た方がふと、こんな事を申しました。
「ここのお寺さんはええですねぇ猫があんなにのんびり昼寝しはって、
きっと心が休まるお寺さんなんでしょうね」。「こんなお寺さんで供養
してもらえたらええですね」そう言われておばあさんは庵主さんに後の
供養をお願いしたそうです。そんなことがあってからお参りに来られる
方がなぜか猫たちを見ると幸せな気分になるのです。
庵主さんはこの子たちはきっとみんなに福を分けてくれる『福猫』な
んだと思い、自分の子供のように一緒に暮らしています。そんなかわ
いい猫たちを見て庵主さんの友達の漫画家さんが書いてくれたのが
『福猫いづみ谷 ネコっち』です。